中日が来季で来日4年目のジャリエル・ロドリゲス投手(25)と初めて複数年契約を結ぶことが8日、分かった。今季は56試合の登板で6勝2敗39ホールド、防御率1・15。45ホールドポイントで阪神湯浅と並び、初タイトルとなる最優秀中継ぎ投手に輝いた。同日に母国キューバへ向けて出国したロドリゲスに対し、球団はすでに残留の意思を確認し、今季年俸6000万円から大幅増の条件を提示した。年内に同国政府を通じて正式契約を結ぶ予定で、まずは残留が内定した。

【写真】複数年契約を結ぶ中日ジャリエル・ロドリゲス(2022年7月1日撮影)

 今季ブルペン陣はソフトバンクから移籍した岩崎が開幕直後に離脱。先発から配置転換された助っ人右腕は、清水、守護神R・マルティネスとともに「勝利の方程式」を構築した。R・マルティネスと並んでチーム最多の56試合を投げ、存在感は急上昇。立浪監督も「今年は中継ぎでスタートしたが、うれしい誤算。しっかり1年間やって、タイトルを取れる働き、申し分ない」とたたえていた。これまでロドリゲスとの契約は単年で、球団は3年間の実績から初の複数年で流出を防ぐことに成功した。(金額は推定)