10月7日と25日に戦力外通告を受けた井納翔一(36)と山口俊(35)、10月23日に自由契約となった梶谷隆幸(34)……。

いずれも、巨人がFAで獲得した選手たちだ。だが、3人とも鳴り物入りで入団したにもかかわらず戦力として大きく貢献したとは言いがたいだろう。

近年、巨人がFA補強で成功したと言えるのは広島から獲得した丸佳浩ぐらいだろう。なぜ巨人のFA戦略は、うまくいかないのだろか。

「FA補強の目的の一つが、ライバル球団の戦力を削ぐことにあるからです。同じセ・リーグの有力選手なら、ケガなど多少の問題があっても味方に引き入れ脅威を少なくしようと考えているのでしょう。決断は全権を担っている原監督に一任されます。結果からみれば、原監督の決断が正しかったかどうか、はなはだ疑問ですが……」