バンテリンドームナゴヤ(名古屋市東区)で開催されたプロ野球公式戦で使う試合球を持ち出した疑いがあるとして、愛知県警は2日、この試合で審判員だった50代男性の兵庫県の自宅を窃盗容疑で家宅捜索した。
 この試合球は、オークションサイトで出品されていたため、中日ドラゴンズ球団が7月に被害届を出した。県警は2日、男性を任意で事情聴取。経緯や関与した人物の有無などを調べる。
 関係者によると、男性は、6月にドームであった中日の公式戦を担当した審判員5人のうちの1人。試合球は、フリーマーケットアプリ「メルカリ」で、男性の家族名義のアカウントから出品されたとみられる。
 公式戦の試合球は通常、主催する球団がメーカーから購入する。中日の場合、ドームでの公式戦で使う試合球には日付や対戦カードの刻印をメーカーに依頼。刻印された試合球は1球ずつ専用のビニール袋で包装され、封をされた状態で球場に届き、試合前に審判員がすべて開封する。そのため、未開封の試合球に触れられる人は限られ、一般に出回ることはないという。

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