巨人が前ブルージェイズのグリフィンと契約合意…大谷から三振奪った190センチ左腕

 巨人が12日、前ブルージェイズのフォスター・グリフィン投手(27)と契約合意した。150キロ超の直球と鋭いカットボールが持ち味の190センチ左腕で、球団は先発ローテ候補として昨年11月から調査。同15日にブルージェイズの40人枠から外れて、自由契約となっていた。

 グリフィンは、14年にロイヤルズからドラフト1巡目追補(他球団からFAなどで譲渡された指名権での1巡目指名=全体28位)で指名を受けた逸材。7年目の20年7月27日、自身の25歳の誕生日となったタイガース戦でメジャーデビューを果たし、1回2/3を無失点に抑えて初登板初勝利を飾った。

 今季メジャーではロイヤルズで5試合、7月にブルージェイズに移籍後に1試合と計6試合に救援登板。0勝0敗、防御率8・53の成績に終わった。だが、3Aでは2球団で計38試合に登板して6勝0敗1セーブ、防御率2・10の好成績を残している。

 最大の持ち味は打者の内角を強気に突くカットボール。今季メジャー登板した6試合での平均球速は約143キロで、投球の45%を占める。6月22日のエンゼルス戦では、初対戦の大谷翔平からそのカットボールで空振り三振を奪った。150キロ超の直球とカーブ、さらにはチェンジアップも織り交ぜながら、クレバーな投球術も光る。

 メジャーでは救援登板のみだが、マイナーでは豊富な先発経験を持っており、先発候補として見込んでいる。これで今オフはビーディー、メンデス、ロペスに続く4人目の助っ人投手獲得となる。昨季は助っ人投手陣の不調がV逸に大きく響いただけに、3年ぶりの奪回へ期待がかかる。

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