「本当、(監督が)岡田さんになってなかったら今年、やっていないかもしれないので。そういう人一倍強い気持ちはあるし、キャンプでぶつけられたらなと思います」

昨季は38試合の出場でわずか10安打。球団の構想から外れてもおかしくない状況であることは誰よりも分かっていた。
春季キャンプは1軍スタートが決定し「チャンスをいただいた。本当に結果で返したい」。失うものはない。沖縄・宜野座でアピール合戦に身を投じる準備はできている。

一方で、同じ轍(てつ)は踏まないつもりでもある。「秋季キャンプは空回りして、いろんなところを痛めたりしていた」。
全メニューを消化することができなかった過去を糧に変える。「全開でできる体ではいますけど、まずはケガをしないことが一番」。昨年6月には2軍戦で右膝蓋(しつがい)骨を骨折。万全の状態で戦い抜くことが再起への最低条件になる。