韓国には、長く親しまれてきた独特の家賃制度がある。「チョンセ」と呼ばれるシステムだ。
その仕組みはこうだ。
まず、家の借り手が持ち主に対して、一定の金額の保証金を預ける。持ち主は、受け取った保証金を様々な形で運用して収入を得る。
そして、借り手が家を退出する時にはその資金が全額、借り手に戻ってくる。
保証金の金額は千差万別だ。学生が住むようなワンルームの部屋から庭付きの家までさまざまなタイプごとに、持ち主の希望や借り手の事情に合わせて、その時代の金利や住宅価格に合わせて決まることになる。
チョンセの保証金の額は最近では、おおむねマンション売買価格の70%ほどのケースが多い。
例えば、10億ウォン(約1億円)のマンションなら、チョンセの保証金はだいたい7億ウォン前後、ということになる。

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