「オープン戦、オリックス5-2阪神」(24日、京セラドーム大阪)
 阪神・岡田彰布監督のボヤキが止まらない。関東遠征ラストゲームの22日・巨人戦では大山、佐藤輝、西純らにカツを入れたばかり。それなのにナインに伝わってるように見えない。この夜、怒りの矛先はエース・青柳に向けられた。
 「ボールばっかりやんなあ。打たれてるところもど真ん中ばっかりやん、今日もなあ。後のピッチャーもそうやったけど、ちょっとあれじゃあかんわな、はっきり言うて」
 先発の大黒柱と計算しているからこそ、物足りない。序盤から制球に苦しみピンチの連続。1点を追う五回は青柳に打席が回ると容赦なく代打を送った。
 「まだバッター行こうとして、びっくりしたよ。青柳の5イニングじゃないんやからな。なんぼ開幕投手でもあんなピッチングしとったら代えるよ」
 打線も元気がなく、4連敗。低空飛行が続く近本、佐藤輝に対しても「まだまだに決まってるやろ!」とバッサリ。「こっちは開幕に合わせて打順とかもそないしてやってるわけやからさ。ヒット出ないんやから、しょうがないやんか」とボヤキは嘆きに変わった。
 開幕まで1週間。9番に投手を入れるなど、岡田監督は本気モードだ。「もうちょっと危機感持たなあかんわな、みんながみんなやけど。あと2試合しかないんやで。そんなん伝わってこおへんわな」。まだ調整段階では困る。戦う集団へ、スイッチを入れたい。