マイナーリーグの試験的導入を経てピッチクロック制や投手がプレートを外す回数の制限、さらにベースサイズの拡大といった新たな変更を行ったメジャーリーグ(MLB)が、さらなる新ルールを模索していることが明らかになった。

 「ダブルフック(DOUBLE―HOOK)」と呼ばれる指名打者制度(DH)はアトランティック・リーグで昨季も採用されたが今季も継続。これは先発投手が5イニングを投げきらない場合、打順からDHが消滅してしまうもので、該当するケースでは以後、投手が打席に入ることになる。したがって先発オーダーの上位打線にDHを入れた場合、先発投手の責任がより重くなっていく。

 またMLBで時折見られる「ブルペン・デー」という中継ぎ投手だけのリレーでまかなう試合は「ダブルフック制」では事実上、DHの採用は無理。アトランティック・リーグでの反応と実績をMLB側がどのように評価するのかが注目されるところだ。