阪神が新助っ人候補として日本海リーグ石川のアントニオ・サントス投手(26)とBC・茨城のフランクリン・キロメ投手(28)の獲得調査を行っていることが27日、分かった。ともにメジャー経験者で、自己最速が160キロを超える大型右腕だ。
身長190センチのサントスは、ダイナミックなフォームで上手から力強い直球とチェンジアップを投げ下ろす。27日には阪神2軍との練習試合(金沢)に先発。1回は2死一塁から佐藤輝を外角変化球で空振り三振に斬るなど無失点。2回は1死から井上に左中間へのソロを浴び、2回2安打1失点で降板した。虎は対戦した自チームの選手の反応も参考に、能力を調査することも可能な状況だ。
キロメは身長200センチから角度のあるボールを投げ、米国時代には最速164キロを計測していたという。その後右肘の手術を受けた影響で球速は落ちたものの、真っすぐは常時150キロを超える。今月23日にBC茨城が入団を発表したばかりで、25日のBC・埼玉戦で来日初登板し、3回完全投球で実力の高さを示した。
阪神の球団関係者も現地へ視察に訪れており、今後も慎重に調査を続けていくとみられる。 阪神は今季序盤こそ盤石なリリーフ陣を形成していたが、抑えの湯浅が不調で2軍再調整を余儀なくされるなど、交流戦以降は苦しい試合が続く。18年ぶりの「アレ」達成へ、水面下で中継ぎを中心に戦力補強を進めていく。