https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230716/k10014132241000.html

国指定の難病「黄色じん帯骨化症」に対する新たな手術が海外の医学誌に発表され、その名前がこの手術を受けて今シーズン復帰したプロ野球、DeNAの三嶋一輝投手にちなんで、「MISHIMA手術」と命名されたことが分かりました。

DeNAの三嶋選手に手術を行ったのは、最小侵襲脊椎治療学会の石井賢理事長などのグループです。

「黄色じん帯骨化症」は背骨付近のじん帯が骨化し神経を圧迫する難病で、グループによると新しい手術は背骨に開けた直径1センチ程度の穴から器具を差し込み、3次元化した画像を使って赤外線で手術器具の位置などを確認しながら行うということです。

今回、三嶋投手が去年8月に受けた手術が、初めての症例としてスイスの医学誌に発表され、三嶋投手にちなんで手術の別名が「MISHIMA手術」と命名されたことが分かりました。

三嶋投手は今シーズン復帰しここまでリリーフとして25試合に登板して、3勝1敗、防御率は3.98とチームの勝利に貢献しています。

三嶋投手を執刀した医師の石井理事長は「正常な組織を極力残して骨化した部分をピンポイントで取ることができる体への負担が少ない手術だ。体をひねる動きの多いアスリートにとっては治療のための新たなオプションができたと思う」と話しています。