弁護士の紀藤正樹氏(63)が21日、X(旧ツイッター)を更新。サッカー日本代表伊東純也(30=スタッド・ランス)が起こした民事訴訟に関する自身の投稿について、補足説明した。

 性加害疑惑で刑事告訴されている伊東純也の代理人弁護士らは19日、大阪地裁に相手側女性2人に対し約2億円の損害賠償を求める民事訴訟を起こした。

 紀藤氏は19日、伊東側の提訴を報じた記事を添付し、Xに「メディアの取材源のみを訴える訴訟は典型的なスラップ類型の訴訟です。事実を見抜くプロであるメディアが掲載しなければ表面化しなかった事案ですから市民だけを提訴する訴訟は取材源とメディアを分断させる戦略が見え隠れし今後の同種の市民活動を萎縮させる懸念があります」などと私見をつづっていた。

 紀藤氏は21日、この件についてXで補足し「誤った記述が拡散されるのは、伊東氏にも女性側にも申し訳ないので、私の記載について補足します」とした上で、「今回私は『スラップ訴訟』とはせずに『スラップ類型の訴訟』と記載しているとおり、伊東氏の訴訟は『スラップ訴訟と決めつけ』ている(断定している)わけではありません。大前提が誤った記述はその後の記述も誤導となりますのでご注意ください。なお『スラップ』は日本に法制がないことから誤解も多数あるようですので、適宜、両当事者に中立的に今後も補足していく予定です」とつづった。


伊東の報道をめぐっては、ニュースサイト「デイリー新潮」や「週刊新潮」が1日までに、伊東が過去の性加害疑惑で女性2人から刑事告訴されたなどと報道。しかし伊東側は性加害はなかったとして、これまでに虚偽告訴容疑の告訴状を大阪府警に逆提出し、受理されている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/4667afb2cf3634ce65dff7484efc412e86420cdb