0001それでも動く名無し垢版 | 大砲2024/04/09(火) 18:08:22.35ID:ac8hdh260 堀川のベンチの前は石畳がしきつめられている。その石畳と石畳の間に僅かな高さのズレがあるためか、雨の降った後などには僅かに水溜りができるのであった。 そこに、吹かれた落葉が浮かんでいく。水に触れ、体積の比重が増した身体は、4月の朗らかな微風程度ではもうどこへも行けぬのという風である。比して、水溜りの周りのまだ濡れていない落葉は、微風に吹かれるたびに軽やかに踊った。