「今に見とけよ」
開幕前の低評価を覆し、4月9日には2891日ぶりにセ・リーグの首位に立った立浪中日。その後、順位は後退したものの混戦セ・リーグの立役者となっている。チームの士気も落ちていないという。その裏には一本気なチームリーダーによるナインへの熱い鼓舞があった。

今季も評論家による順位予想では最下位が多かった中日。それを知った立浪監督の反骨心は、否が応でも燃え上がった。

「今に見とけよ。予想を覆してやる」

周囲に、そう話したというが、手応えもあったのだろう。

もともと「得点さえ取れれば勝てる」と投手陣には自信を持っており、オフに獲得した中田翔もキャンプから期待通りの存在感を見せていたのだ。