>>14
YとHとSがどうにか満足出来る値段で土地付き住居が売れて、いよいよ住む場所も無くなったのでそろそろ行きますかと
帝国領外地の海岸線の帝国領内地に向かう船が出ている街に向けて出発した

やはりケチな三人の考える事ではある、家財道具を運送屋に運ばせる事も公共の交通機関を乗り継いで行く事もしないで、より費用が安く済む方法で行くのを迷わずに選んだ

廃棄寸前で只で手に入れた古い補助アシスト動力付きの大型荷車に、YとHとSが家財道具一式と長旅に必要な物資を積み込んで、ある晴れた日に旅立つ

しかしYとHとSの見通しが甘かったのに気が付くのは、出発した街と次に行きたい街のほぼ中間辺りに着いた頃であった