すまん雨の落ち着いた時にちょっと山へ登りに行ったんやが不思議な経験したから聞いてくれへんか?
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パラパラ雨と風が強めな1日やったんや
でもせっかくの有給で休みなわけやからこんな日にこそ外に出る事が経験になると思って外へ繰り出したんや
外に出て風が強いなと思いながらもワイは原付に乗り出し街へ繰り出した
そこまで強い雨ではないとはいえコロナ禍もあって外に出てる人は少なく、今なら街中で裸になってもそんな影響無いなと思ってたんやがそれはせえへんかった そこでしばらく原付を走らした後、いつもは行かへん方向へ原付を飛ばして道をくねくね動きながら山の中へと入って行ったんや
この時ワイは風が強いことと曇り空にあまり原付を走らした経験がないことから非日常感を味わい、めちゃくちゃワクワクしてたんや そのまま山の中を走らして道に小枝や木の葉、石、様々な障害物が出てきた頃にちょっと雨が止んできたんや
これ幸いとワイはいろんな障害物を避けながら山のてっぺんを目指したわけやが、この時に道が二手に分かれてたんや 一方は舗装された公道やねん
そんでワイが選んだもう片方は車が通った跡があるように、真ん中に草が生えててその草の左右にタイヤが通った跡があるような、そんな道やった
舗装された道よりされてない道の方が冒険感あると思ったワイは舗装されてない道を選んだんや
これが間違いやった しばらくは原付でも進めたんや
思ったより枝や石などなく、真ん中の草生えてるところ通れば普通にブーンと走らせれるくらいの道やった
しかし気づけばどうや
周りは草の中林の中森の中、つまり大自然に囲まれたんや
いつのまにか左右の車の後はなくなり、ただ草が生えてる道になってしまったんや 普通の日ならワイは先に進んでた
しかしその日は台風で風がビュンビュン言うてるような非日常の中や
ワイはワクワクよりバクバクと心臓が動くようになり、これは危ないと元来た道を戻ろうとしたんや そしたら急にドバッとうんちが出たんや!なかなか気持ちよかったで 狭い道をゆっくりと原付でUターンして、元来た道を戻ろうとしたんやが、どんどん見慣れない景色へと進んでいってしまったんや
この時に引き返して元の道を探ればよかったんやが、どうせくだってるんやからとそのまま降ったのが間違いやった
するとワイは突然の出来事に驚いたんや みんなは突然の出来事といえば何を思い浮かべるんや?
道が無かった、木が倒れてた、川が増水してた、国道に出た、行方不明になった…ETCや
しかしそのどれでも当たらない突然の出来事なんや
それはニワトリや https://i.imgur.com/s3ReN88.jpg
ワイは今の今まで、猿、鹿、犬、様々な動物と山で出会ってきたんや
もうこれ以上何か出会うとなったらイタチやタヌキやイノシシかと思ってたんやが、まさかの鶏に出会ったんや
これには流石のワイもニヤッとした そしたら急にドバッとうんちが出たんや!なかなか気持ちよかったで ニワトリや!と叫んだらニワトリは3匹とも一斉にこっちを見た
するととんでもない悪寒に晒されたんや
たかがニワトリ如きに?そんな事はない
ワイはニワトリより高尚な人間であるし筋トレもしてるし人並みに喋れる
ニワトリに勝ってるところなんかいくらでもあるはずなんやがニワトリに睨まれた瞬間悪寒がしたんや ワイは原付で後ずさりをした
しかしニワトリはワイをじっと見つめたまま、ゆっくりゆっくりと歩を進めてきたんや
あかん!と思ったワイは原付でブンブンブンブンエンジンを鳴らし、威嚇をしてみたんや
しかしニワトリは歩みを止めない
ワイはバックしながら逃げようとしたんや そしたら急にドバッとうんちが出たんや!なかなか気持ちよかったで しかし風がかるく強くなってきた事もあって、バックをしていると左右に揺らされるんや
うおおおおっと思いながらも急いでバックをしてるんやが、ニワトリとの差は一向に伸びへん
ニワトリは歩みを一向のペースであるにもかかわらずや
そんな状態が5分ほど続いた後、見知った道へとたどり着いたんや そしたら急にドバッとうんちが出たんや!なかなか気持ちよかったで よっしゃ!と思って一瞬で方向転換し、原付を走らせた
そこで気がついたらもう夕方やったみたいで、雨も止んで夕焼けがワイを照らしていた
綺麗な夕焼けやなと思いながらも今の夕焼けはすぐ闇夜に落ちるので原付をはしらせたんや
すると鳥居を見つけたんや そしたら急にドバッとうんちが出たんや!なかなか気持ちよかったで https://i.imgur.com/RCj6gLb.jpg
正確に言うと行き止まりや
行き止まりの先に、鳥居を見つけたんや
ワイは夕焼けに染まったその鳥居がやけに綺麗で、原付を止めた
そしてその神社を見渡してみたんやな https://i.imgur.com/o1FrVJ3.jpg
山の奥、そして道無き道を進んだ先にある神社とはいえ、かなり最近手入れされたかのような綺麗さや
ワイは正直感心した
人の気配も全くないようなこんな山の奥で、夕焼けに照らされた神社に出会えたことに神にマジ感謝したんや 賽銭箱はなかったので、5円玉を適当にそこらへんに投げつけて台風の被害がワイにありませんようにとお願い事をしたんや
よしっと思って後ろを振り返るとまたそこにさっきのニワトリがいたんや
白いやつがリーダーなのか、いつみても真ん中に陣取ってるその白鶏はワイをじっと見つめて離さんかった ワイと白鶏は見つめあった
しかしあれっと思ってワイはゆっくりあえて白鶏に近づいたんや
白鶏はこっちを見つめるだけでそれ以上のアクションを取らへんかった
ゆっくり、ゆっくりと目を離さずに白鶏の横を歩いて原付へとたどり着き、エンジンをかけた
するとニワトリはコケーーーーーーーッ!と三匹一斉に声を上げだしたんや
わいには何かを呼んどるかのように聞こえて怖くて逃げ出した ワイは元来た道を探すべく元の道を戻ったら、脇道があったのでそこに入ると元の道やった
ワイは遂に逃げることができたんやなと思って見知った道を下り、山をおりた
そこで気のせいやとは思うんやが、ニワトリの鳴き声が最後に一声聞こえた気がするんや
確かにコケッとだけ山の出口で聞こえた気がするんやが、確認するのが怖くてワイは闇の中家へと帰宅したんやな 話は続くが、家へとたどり着いた後に何かご飯を食べようと思って冷蔵庫の中を開けたんや
そこには大したもんはなかったんやが冷凍ご飯と卵が一つあったんやな
うーん、まぁ卵かけご飯でええかと思っていざ卵を割ろうと思ったその時、ワイは先程の鶏を思い出した。「あの鶏はなんやったんやろう....」家に着いてからすっかり安心しきって忘れてたようやワイは急に不安になった。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています