本塁打0…ヤセても低迷の日ハム清宮「新庄監督のシビアな決断」


惨めな交代と言わざるをえない。

3月19日に行われたDeNAとのオープン戦。日本ハムは新庄剛志監督の計らいで、ファンからの人気得票数順に1番から打順を決定。清宮幸太郎(22)は「2番・一塁」での出場となった。だが……。

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「2打席連続の空振り三振に倒れたんです。まったくタイミングが合わず、体勢が完全に崩れていた。新庄監督は、たまらず3回終了時点で清宮をベンチに下げました。試合終了後に新庄監督は、交代理由を報道陣へ次のように語っています。『あの迷っているスイングをベンチから見ると、ズルズルと、なんか吸い込まれそうになる。ちょっとね……』と」(球団関係者)

オープン戦での清宮は、打率2割と調子が上がる気配がない(3月22日現在、以下同)。本塁打、打点ともに0。昨年、主砲の中田翔が巨人へ移籍し3年連続5位に低迷する日ハムにとって、長打力のある清宮の覚醒は巻き返しへの絶対条件だ。新庄監督も、悩ましいところだろう。

「DeNA戦翌日の20日には、稲葉篤紀GMとともに30分以上にわたり清宮を直接指導しています。『ニュー清宮でいこうか』と。『(前に突っ込んでいるから)力が入らないよって。(手だけで)細工するとどうしても、こういう(手首でこねるような)スイングが増えてくる』と、アドバイスしたそうです」(同前)

◆どんなアドバイスをしても……

新庄監督の「親心」の表れは、今回に限ったことではない。昨秋のキャンプでは、体重100kg以上の清宮に対し『ちょっとデブじゃねぇ? ヤセたほうがモテるよ』とアドバイス。2月に行われた中日との練習試合前には、清宮と同じ左打者の敵将・立浪和義監督へ自ら頭を下げ指導を求めたのだ。