木之本桜「私はお兄ちゃんと同じ大学かなって思ってるけど……」

俺「俺は……香港に帰る」

木之本桜「……え？」

俺「俺は李家を継がなきゃいけない身だ。高校まで日本に居させてもらうのにもかなりの無理を通して来たんだ。それ以外の選択肢は、無い」

木之本桜「そ、そんな……ずっと一緒だって、言ってくれたのに…」

俺「だからさくら、俺と一緒に来てくれないか？」

木之本桜「………！」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

俺「ど、どうした！？まさか行きたくないとか───────」

木之本桜「行く………小狼君と一緒に行くよお！！！」ｶﾞﾊﾞｯ

俺「おっ、と………言うのが遅くなってすまなかった」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

木之本桜「今度、2人でお父さんやお兄ちゃんにも説明しに行こうね…」

俺「……大変な戦いになりそうだな」

木之本桜「私たちなら絶対、大丈夫だよ！」