中日・福谷浩司投手(31)が先発し、「脱力フォーム」で6イニング3分の2を5安打無失点と好投した。
春季沖縄キャンプイン直後に左足首の捻挫で出遅れたが、実戦復帰後は3試合に登板し、
計13イニング3分の2を1失点と1軍昇格に向けてアピールを続けている。

ボールの力感は「キャッチボール以下」。福谷が驚きの「脱力投球」で好投した。
「ブルペンでも力が入っていて(捕手の大野)奨太さんから『力を抜こう』と。
前回の登板も同じだったので、いっそのこと打たれてもいいと腹をくくりました。奨太さんに感謝ですね」

効果は抜群だった。「ボールが低めに集まった」と、6回まで打たれた安打は単打3本だけ。
7回に2安打を浴び2死一、三塁とされたところで降板した。
好影響を与えたのが、3月から重点的に取り組むカーブ。「扱うのは難しい。
ただ、最近の打者の傾向を考えると有効性が高まると思う」。
アッパースイングの打者が増えている中、一度浮き上がる軌道を描くカーブが重要になると考えた。
現役時代、カーブを巧みに操った小熊打撃投手からアドバイスをもらいながら試行錯誤。
この日の5回1死二塁では代打・中神をカーブで見逃し三振に仕留めた。

片岡2軍監督は「カーブをうまく使って真っすぐを速く見せられていた」と高く評価。
1軍昇格については「だいぶ準備はできている。あとは上(1軍)が判断するだけだね」と語った。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f2486925410a28e2ef43cdc6eecfa1457dc3bca6