『下を向かず、タイガースらしく明るくワイワイやろう。それを勝ちにつなげよう』とゲキを飛ばした。
しかし、肝心の総大将(矢野監督)がベンチで借りてきた猫のように精気を失っている。この日も、北川打撃コーチが円陣を組むシーンがテレビ中継に映し出されたものの、声を張り上げていたのはコーチだけ。『笛吹けど踊らず』とはまさにこのことです」

■ケラー抑えで意見相違も

「それで言えば、ケラーの守護神抜擢を巡って、矢野監督と投手コーチとの間で意思疎通が図れていたのか、疑問を感じます。
ブルペンを預かる金村投手コーチはケラーの抑えについて、3月22日、23日の二軍戦で連投テストさせた上で最終決定するとしていたが、矢野監督は22日に1試合投げただけで抑え起用を明言した。

金村コーチはもともと、八、九回はセットアッパーや抑えの経験者が担うべきとの考えがあり、ケラーの起用に慎重だったようです。

実際、ケラーは3月上旬に来日したばかりで、開幕前の実戦は4試合、3回3分の2しか投げていなかった。調子が万全ではなく、2試合連続で打ち込まれた。
しかも矢野監督はその2試合だけでケラーに見切りをつけて二軍に落とし、代役には抑え経験がない4年目右腕の湯浅(22)を指名した。こんな起用をしていたら、コーチの信用を失いますよ」