0001それでも動く名無し
2022/04/04(月) 14:51:00.74ID:Ar7fNd7200404先発が大量失点、打線も勢いを見せず開幕9連敗だった
レフトスタンドから聞こえる「今年は１００敗だな」の声
無言で帰り始める選手達の中、昨年の野手キャプテンの大山は独りベンチで泣いていた。
2021年前半戦で手にした栄冠、喜び、感動、そして何より信頼できるチームメイト・・・
それを今の阪神で得ることは殆ど不可能と言ってよかった
「どうすりゃいいんだ・・・」大山は悔し涙を流し続けた
どれくらい経ったろうか、大山ははっと目覚めた
どうやら泣き疲れて眠ってしまったようだ、冷たいベンチの感覚が現実に引き戻した
「やれやれ、帰ってトレーニングをしなくちゃな」大山は苦笑しながら呟いた
立ち上がって伸びをした時、大山はふと気付いた
「あれ・・・？ここはキャンプ最終日・・・？」
どういうことか分からずに呆然とする大山の背中に、聞き覚えのある声が聞こえてきた。
西勇「僕は予祝を持ってきました。ルーキー、桐敷、意味分かるか？」
桐敷「…」
糸井「いや、分からんやろ！」（と西にツッコミ）
西勇「未来の姿を先に喜び、祝ってしまうことで現実を引き寄せることを予祝と言います。みんな予祝で、ただ一つできてないことがある。分かる？テル、馬場」
佐藤輝、馬場「分からないです」
西勇「糸井さん、分かりますか？」
糸井「一つしかないやないか！優勝に向けて練習してるわけでしょ。でもこれは練習してないと思うねん（Ｔシャツに書かれた『胴上げ』の文字を見せ）今から監督を胴上げしようかなと思います。いいですか？これは予祝です！」
突然の胴上げを「うれしいサプライズで気持ち良かった。もう感謝しかない」と振り返った矢野監督。表情を引き締めながら「俺がいつも描いているのは優勝、日本一のチャンピオンフラッグを持った選手たちが歩いていく姿を俺が一番後ろで見るというもの。そういうイメージが湧いている」と言い切った。
大山「どうすりゃいいんだ・・・」
