3番手として九回のマウンドに上がり、木浪と梅野に2者連続弾を浴びるなど1回を1四球2失点のビエイラ(29)だ。前カードの3月30日のヤクルト戦でも2者連続四球と悪送球で1死しか奪えずに1失点でマウンドを降ろされ、翌日も2四球1被弾で降板。昨季の守護神は登板3試合でいずれも失点し、3日現在、防御率は18.00だ。そもそもオープン戦も防御率16.88と不振で開幕を二軍で迎えていた。同じ勝ちパターンのセットアッパー・デラロサの不調により、復調する前に一軍昇格したが、案の定、このザマである。

「勝利の方程式であるデラロサとビエイラの不振は本来ならピンチですが、チームが開幕ダッシュに成功しただけに原監督は『ちょうど良かった』と思っているんじゃないですかね。新助っ人投手がまだ2人います。二軍で調整しているシューメーカーは、この日抹消された山崎伊の代役として9日の先発が濃厚。もう一人のアンドリースも、外国人枠の関係で二軍で待機していて、出番を待っていますから」(球界関係者)

 早くも独走気配が漂い始めた巨人。2人の新助っ人投手を試したかった原監督にとって、ビエイラの乱調はおあつらえ向きだったかもしれない。

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