0001それでも動く名無し
2022/04/09(土) 06:02:41.97ID:vxd5jj4sM本調子にはほど遠かった。菅野は4回までに長岡、オスナに適時打を浴びて2点を失うと、5回無死一塁で青木のピッチャー返しを右足で止めた。すぐにボールを投げようとしたが、右足に力が入らず崩れ落ちた。
マウンドで苦悶の表情を浮かべた菅野は、駆けつけたトレーナーの肩を借りながら、ベンチ裏に下がった。後を継いだ緊急登板の平内が連打で3点を失い、菅野は5回途中77球6安打4失点で降板。7回に4番・岡本和の特大4号ソロで反撃するのがやっとだった。
今季初黒星を喫したエースは都内の病院で「右足部外側の打撲」と、診断された。原監督は「骨は大丈夫みたいよ」と、一安心も、次回登板については「それは何とも。神様じゃないから分からないよ」と、表情を曇らせた。桑田投手チーフコーチは「次回登板については本人の状態を確認してから決めたいと思います」と、説明した。
菅野の無事は戦力としてはもちろん、今後のチームの育成方針にも大きな影響を及ぼす。球団関係者は「とにかく菅野にあと2年間、頑張ってもらい、その間に堀田、山崎伊に一軍で経験を積んでもらう。ドラ1・大勢やドラ3・赤星ら新人もお互い刺激を受けて成長していけば、数年後には投手王国ができる」と、長期的なチーム方針を語る。
今季一軍デビューを果たした3年目・堀田、2年目・山崎伊の2人のトミー・ジョン手術組を一軍で育てるには、ローテに勝ちが見込める大黒柱が必要。菅野がカード頭でしっかりローテを守ってこそ、過度なプレッシャーをかけずに若手を起用できる。手術組はイニング数や登板間隔に細心のケアが必要で、桑田コーチも「2人については100イニングと考えている」と、今年はあくまで谷間≠ニして経験を積ませる方針を明言している。
だが、要である菅野が長期離脱となれば、負担が若手にのしかかり育成計画自体が崩壊しかねない。幸いにも今回は「打撲」で、最悪の事態は免れたものの、今後の状態しだいでは…。関係者にとっては再び菅野がマウンドで万全の姿を見せるまで、心配のタネは尽きそうもない。
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