――過去の戦績やレベル、モチベーションが違う高校生と接してみて、イメージしていたのとは違う発見はありましたか。

「感覚的な事柄も多いので、言葉にするのが難しいのは常々感じてきました。意図的にややこしく説明すれば、天才とか変人と呼ばれる人にありがちな難解な表現になる。でもそれではダメなんです。これまで、自分のプレーをどう言葉で表現すれば第三者が理解しやすいのか、自分なりに考えてきました。できるだけわかりやすい言葉でありながら深いところまで伝わるのがベストですが、それはなかなかに困難です」

――そういうイチローさんが、伝えたいと思うことを受け止めて、価値観を共有できる選手というと誰になるんでしょう。

「真っ先に浮かぶのは(松坂)大輔です。受けとり方のセンスを感じますね。細川(凌平、智辯和歌山〜ファイターズ)にも期待しています」
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