集計結果は一般公開され、映画界の労働環境改善のために活用していくという。団体の発起人を務める映像作家・歌川達人は、「問題を解決するためには現場の人の声が必要」と訴え、アンケートへの回答を呼びかけている。

すでに400件の回答 賃金や労働環境、ハラスメントや性被害についての質問も

同月初旬、期せずして『週刊文春』が映画監督・榊英雄の性加害疑惑を報道。その後映画界では告発が相次いでいるが、アンケートは週刊誌報道が出る前から準備していたという。

集まった回答数は、すでに400件以上。歌川さんによると、制作現場でハラスメントや暴力被害にあったと訴える声が多数届いているという。その多くが若手のスタッフで、パワーバランスで弱い立場にいるため被害を言い出せなかったり、訴えても撮影現場から外されたりするなど、「泣き寝入り」せざるをえない状況だったと報告している。

アンケートは6月30日に締め切り、労働問題の専門家などの分析をふまえて調査結果をまとめ、公表する予定だ。