https://news.yahoo.co.jp/articles/53097f701f59dcf6c07b560a638ea6f6ab9ccd49

神戸市に住む30代の男性は、北海道旅行中だった両親と弟が観光船に乗っていたという。この旅行は感謝の気持ちを込めて3人にプレゼントしたものだった。男性は24日、毎日新聞の取材に対し「まだ冷たい海にいるかもしれないが、無事を祈っている」と語った。

 24日午前1時ごろ、突然、北海道警から電話が入った。「3人が交通事故にでも遭ったのか」と思ったが、知床半島で浸水した観光船の乗船名簿に3人の名前があり、緊急連絡先として自分の電話番号が記されていたと告げられた。

 「今までちゃんとした親孝行をしたことがなかったので」。就職して子どもが生まれ、両親は初孫を喜んでくれた。弟も子どもに「会いたい」と言ってくれていた。感謝の気持ちを込めて飛行機のチケット代を男性が負担し、北海道旅行を楽しんでもらうことにした。