最下位街道をひた走るタイガースは、矢野監督の発案により休日返上で児童養護施設みどり園を訪問。激励も兼ねて練習試合を行なった。

初回、阪神の先発藤浪が振り逃げと2つの四球で無死満塁とすると、みどり園の4番ここあちゃん(13・仮名)へのリスト付近へのカットボールが死球の判定。5番はるかくん(12・仮名)にも臀部への死球となり、2点を先行される苦しい展開となる。
4回表、3番近本がチーム初出塁となる2塁打を放つと、続く佐藤・大山の連続タイムリーで試合を振り出しに戻す。途中、児童の万引き防止に取り組む監督・本郷先生(41)が何かを言い、両軍がエキサイトする場面もあったが、その場面以外は終始和やかに進行した。
みどり園は5回から登板したロドリゴくん(14?)が、2塁すら踏ませない好ピッチング。流れをみどり園に引き寄せると、7回裏、ここまで無安打の8番なみちゃん(10・仮名)が浜地から3塁打を放ち、送球エラーの間に本塁も陥れる。
阪神は最終回に2死2・3塁の好機を演出するも、代打の小野寺がフライを打ち上げ万事休す。2022年タイガースを象徴する課題の残る一戦となった。

試合後、矢野監督はみどり園から贈呈された寄せ書きを取材班に見せ、試合内容については語らなかった。

神 000200000 2 負 浜地  0勝1敗
み 20000010x 3 勝 ロドリゴ1勝0敗