0001それでも動く名無し
2022/05/02(月) 15:04:14.79ID:NhQ+bUw6d【選手データ】大勢 プロフィール・通算成績・試合速報
一方で、昨年までクローザーが決まらず、不安定だった巨人。今年はどうですか? 一気にそこが解消されました。そう、ルーキーの大勢がすごい投球を披露し、すでに11セーブ(4月20日時点)を挙げています。4月19日からの広島(東京ドーム)との今季最初の首位争いでも安定した戦い方をしています。これもクローザーに大勢という存在がいるから。「クローザーにつなげば抑えてくれる」という安心感の中で野手陣も戦えるのです。
それにしても巨人は素晴らしい投手を1位指名したと思います。実は私もそこまで名前を知らない大学出身で(関係者の方すみません、関西国際大)、よく獲得したなと感心します。さすが顔が広い水野(水野雄仁スカウト部長)さんですね。
その大勢は何がいいのかというと、ボールを離す位置が素晴らしい。サイドスローとスリークオーターの間くらいから150キロを超える真っすぐを投げます。これは1イニングだけだとなかなか攻略をするのは難しいですね。なぜ難しいのかというと、この角度から投げる投手に対し、打者の目が慣れていないからなんです。
つまり、この角度で投げるバッティングピッチャーを見つけることが難しいし、こういう打撃投手を見たことがない。だから打者は対戦のときにしか経験できないのです。その中で、伸びのある真っすぐと鋭く落ちるフォークを見分けて打たなければならない。この作業は本当に厳しいものだと思いますね。
以前ピート・ローズの本で読んだ記憶があるのですが、なぜローズがアンダースロー投手の対策をしないか、というものですが「その練習をしたら、オーバースローの投手が打てなくなるから」と。それも一理ありますよね。だから、打者はなかなか大勢の投げる球の出どころを見極めることが難しいのです。
さらにあの投げ方であれば、右打者は向かってくるように感じて、ボールをぶつけられそうで怖いと思います。その恐怖心さえ植え付ければ、勝ったも同然です。そのようなさまざまな好要因が生まれている中で、抑え続けられています。
よくクローザーに抜てきしたな、と言われるかもしれませんが、もし助っ人がダメならば、という次の手を大勢の投球を見て原(原辰徳)監督、桑田(桑田真澄)投手チーフコーチは感じていたのだろうと思います。打つ手が早かったですからね。それと同時に負けん気のある顔をしているのがクローザー向きですよね。