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2022/05/09(月) 00:26:21.38ID:GIueLsc60高校1年生の頃の話、入学したばかりで不安でいっぱいだった。同じクラスをふと見回すと、自分がやってるゲームをしている子が居た。その子をBとする。Bとは打ち解けるのも早く、帰る方向も一緒だったため一緒に帰ることにした。行き帰りに一緒にゲームしたり、談笑したり楽しかった。俺はあんまりコミュ力が無いため友達が少なかったが、Bは他のクランメイトとも仲良くなっていた。
徐々にBは俗に言う陽キャ(一軍)のような人達と、仲良くなっていき最初の頃に比べて、話す機会も少なくなっていきました。
そしてある日
B「今日は用事あるから帰れない」
俺「おけー」
ということになり、1人で帰ることにした。しかしロッカーに忘れ物をしていたため、教室に帰ろうとした。その時にふと教室にいたBとその周りの声が聞こえた。
周り「お前嘘つくとかサイテーやなww」
B「別にいいだろw」
俺は何の話だろうと疑問を持ったが、気にせず帰った。スクールバスに並び待っていると、すぐにBともう1人のクラスメイトが列に並ぼうとしていた。俺は用事があるんじゃなかったのか?と疑問に思った。話しかけようとしたが、とても会話が弾んでいたため話しかけられなかった。
そしてそれ以降俺とBは帰ることは無くなった。あ、俺は邪魔な存在なのかな?と思い距離を取る事にした。しかし帰ろうとしていると、Bが1人で帰ろうとしているので、久しぶりに一緒に帰ろうと思った。
俺「久しぶり。一緒に帰らね?」
B イヤホン付けながらスマホぽちぽち「....」
B「いい」
俺「あ、そう...すまん」
ここで確信した。俺は邪魔だったんだなと。その頃から何故か怒りの感情が湧いてきてしまった。何でここまで冷酷なんだと。しかし俺がコミュ力が無く、あまり友達が居ないせいだなと思いすぐに鎮火した。
その後は会話もゼロになった。関わりを持たなくなってから約2ヶ月後、いきなりBが学校に来なくなった。不登校になるようなタイプでは無かったので不思議だった。しかし来なくなってから2週間後、HRで先生が何故か硬い顔をして話を始めた。それはBの訃報だった。クラスは静まり、みんなびっくりしていた。当然俺も。その後の休み時間泣いてる奴もいた。俺は悲しいという気持ちでもない複雑な気持ちになっていた。この気持ちについては後述する。
その後Bと仲良かった4人と昔仲良かったという事で俺の5人で、メッセージカードを作ることになった。当然気まづかったが、4人は表面上では友好的に接してくれた。そして訃報から少し経った頃には落ち着いていたので、色々考えた。せめて死ぬ前に少しでも関係も戻したかったな等後悔の気持ちが大きかった。しかし最も恐ろしかったのは悲しみの気持ちがとても薄かったこと。そこで俺の心は腐ってたんだなと自覚した。その後はもうその事は忘れて生きている。しかし何故かたまたまBのゲームデータを俺も共有して持っていたため、たまにそのデータを見ると今でも思い出す。あの楽しかった頃の思い出を。
長くなってしまいすみません。