投手陣のコマ不足で悩む球団は多い。下位に低迷する球団はトレードでのテコ入れに動く可能性が十分にある。そのなかで他球団から評価が高いのが、巨人・畠世周(27)だ。

パ・リーグ球団の編成担当が語る。 【写真】菅野、戸郷、山口 明暗分かれる巨人投手陣 「他球団のフロントとも話題に上がりますが、畠はいいですよ。

故障が多いのはネックですが、先発ローテーションに入って2ケタ勝利できる能力は十分に秘めている。いまの巨人のように中継ぎの“便利屋”として使うのはもったいないですよ。尻上がりに調子を上げていくタイプなので先発向きだと思います。

出血覚悟で主力を放出してでもトレードで獲得する価値は十分にあるでしょう」 パ・リーグだけではない。

セ・リーグの球団からも「誰を放出すれば畠を獲れるかな」という声が聞こえてくる。 畠は当初、巨人でも「将来のエース」として期待は高かった。プロ1年目の2017年に13試合登板で6勝4敗、防御率2.99をマーク。150キロを超える直球、縦に落ちるカットボール、鋭く横滑りするスライダーは全てが一級品で、エース・菅野智之の後継者と目されていた。