なぜ白井球審はレアードの英語を理解できたのか 元NPB審判員記者が米国で体験した「罵倒研修」

だが、苦戦したのは実技の「罵倒研修」。他の生徒が守備側と攻撃側の選手に分かれる試合で審判員を務めて実技をテストしていく。その中で「ボーク」を宣告するテストがあり、私は確信を持って投手の「ボーク」を宣告すると、監督役を務める教官がベンチから飛び出してきた。

 教官は私の前に立ち、顔を真っ赤にして怒鳴り声を上げて抗議。日本語に翻訳すると「馬の糞」などの暴言を浴びせてきた。そこで相手が退場すべき言葉を言った時に「退場!」を宣告できれば合格となる。「この判定は納得いかない」など直ちに「退場!」を宣告するべきではない言葉に関しては「ザッツ、イナフ!(そこまでだ)」と言って警告する。

https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2022/05/15/kiji/20220515s00001173704000c.html