0001それでも動く名無し
2022/05/20(金) 04:55:25.69ID:6jZ9Phfqa笠松競馬場で突如として現れた謎の怪物。その名も巨人小笠原。
笠松競馬場の名物である八百長事件を調査するために送り込まれていたカッスは「こんな八百長ばかりしてる地方競馬なんざぶっ潰す」と怒り狂い、自ら笠松競馬場に乗り込んでくる。その日、笠松には想像を絶する光景が広がることとなった。
その日のレースはいつも通り行われたものの、なぜかカッスはその日出走予定のない馬に騎乗しており、しかもその馬が走る度に他の馬の進路を妨害するなどして観客たちを大いに沸かせたのだった。
さらにその後も、カッスが走り出す度に他の馬が勝手にランドオブリバティしたり落馬したりするといった現象が発生し、その異常行動に会場は混乱に包まれた。
しかし、それでも騎手たちはカッスを止めようとせず、むしろ上位人気馬を集中的に飛ばすカッスの圧倒的なパフォーマンスに魅了され、ついにはカッスの単勝馬券が売り出されるまでになった。
その結果、笠松競馬場は異常な盛り上がりを見せ、この日の観客動員数は過去最高を記録したという。
その後カッスは笠松競馬の意向により同競馬場の全開催レースに出走することとなり、連日に渡って人々を魅了し続けたが、ある日のレースで生身でゴールまで走っていたところ最終直線で崩れ落ちるように転倒。そのまま後続の馬たちにキンタマを踏みつけられながら死亡した。
カッスの亡骸は「本日絞め サクラ肉 70kg~100Kg」などと印字された木箱に詰められて名古屋へ運ばれると、地元の業者の手によって再度屠殺された。
なお死因は「馬場のコンクリートが硬くて蹄を痛めたため」とされ、高速馬場化による影響を指摘する声もあったが、実際にはこの死は偶然の事故によるものと推測されている。