球界大物OB「阪神の来季監督は🈵🈴🈵🈵」
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キャンプイン前日に「今季限りの退任」を表明して物議を醸した阪神タイガースの矢野燿大監督。球団史上ワーストとなる開幕9連敗の後も浮上のきっかけを掴めずにいる。早くも後継候補の名前が飛び交っているが、平田勝男・二軍監督や岡田彰布氏、掛布雅之氏といった阪神OBに加えて急浮上しているのが、元中日監督・落合博満氏の名前である。
【写真3枚】金色のフサフサ装飾籐つき白オープンカーで手を振る57歳の落合博満氏。他、帽子を脱ぐ矢野燿大監督も
現役時代はロッテ、中日、巨人などで活躍し3度の三冠王に輝いた落合氏は、監督としても堂々たる成績を残している。中日の監督を務めた2004~2011年の8年間でAクラス入りを逃したことはなく、リーグ優勝4回、2007年には日本一にも輝いた。
落合氏は阪神からすれば完全な“外様”だが、関西ローカルのバラエティ番組に定期的に出演し、阪神ファンにアピールするように「オレならこう立て直す」とタイガース改革案を口にしてきた。また、YouTubeチャンネルなどでタイガース改革案を頻繁に披露しており、コメント欄には「監督になってほしい」といった投稿も相次いでいる。
落合氏の“腕力”が必要なほど、阪神が危機にあるということだろう。球界のご意見番である広岡達朗氏は「落合なら改革を期待できます」と断言する。
「シーズンが始まる前に“今年で辞める”なんて言ってしまう今の監督みたいなバカたれとは違いますよ。落合は現役時代には自分の努力で三冠王を3度も獲った真面目な男。中日の監督として勉強もした。“体が出来上がっていなければ何を教えても結果が出ない”という信念を持っている。ただ、どうすれば立派な体になるかの教え方は、まだ勉強しないといけない。
中日で勉強したことを阪神でやり、選手が甘えている阪神でまた勉強すれば、監督としてさらに成長できます。弱いチームで監督をやるほど勉強できる。私もヤクルトや西武といった弱いチームで欠点の多い選手から教わった。問題は落合が自分の考えを誰に指示するか。ヘッドコーチなどの人事が見ものです」
落合氏は5月から東京、神奈川、大阪、愛知で講演会を開く予定だ。その参加メンバーにも注目が集まっている。元中日担当記者が言う。
「講演では落合氏の中日監督時代にヘッドコーチを務めた森繁和氏、開幕投手を任せた川崎憲次郎氏、エースだった吉見一起氏、そして守護神だった岩瀬仁紀氏の4人がゲストに呼ばれる。落合氏の信頼が厚いメンバーで、阪神監督になればコーチとして呼ばれる面々とも囁かれている。
阪神に限らず、日本の球団はコーチに自軍OBを起用することが多い。ところが、落合監督時代は中日OBを一掃した。現役時代は西武一筋の森氏を参謀として重用したのが象徴です。白井文吾オーナーの力をバックに、OBの指定席だった独身寮の寮長まで替えてしまった」 反発も招くが、結果を出して黙らせた。ただし、そんな落合氏の“泣き所”が人気面だ。Aクラス入りを続けても観客動員数はジリ貧で、人気球団の阪神ではそれがよりシビアに問われるのではないのか。そうした懸念を広岡氏はこう喝破する。
「落合監督になるとファンがいなくなると言われているが、そんなのクソ食らえですよ。大阪は結果がよければ、みんな味方になる。ホント調子がいいんだから……。大阪の人はわかっているから、やっていることが間違ってなければついてきます。落合のような監督が、なぜどこの球団からも呼ばれないのか、不思議で仕方がない。阪神は生え抜きにこだわる必要なんて全くないと思いますよ」
抵抗勢力の存在
矢野監督の退任が決まっている以上、後任選びが進められていることは間違いない。元阪神球団社長の野崎勝義氏は言う。
「次の監督が決まる時期? 今回のようなケースでは、すでに水面下で動いていないとおかしい。ただし、あまり早く動くとマスコミが察知して潰れてしまう。人気球団だけにやりにくさはありますね」
野崎氏は球団本部長・専務時代、初の外様となる野村克也氏を監督に招聘。2001年には球団社長となって星野仙一氏を招聘した。
「当時の久万俊二郎オーナーは“常に次の監督を準備しておかないといけない”が口癖で、我々もそう動いていた。最後は久万オーナーの考えでノムさん、星野さんにお願いすると決まりました。
落合氏は、勝つためにはいい監督でしょうね。当時のキャンプを視察した時に、すごく練習していたのが印象に残っています。夏になるとタイガースは疲れが出て成績が落ちることが多いが、落合監督は“お前らはあれだけ練習してきたんだから、これからはお前らが勝つ時期だ”とムチを入れて夏場に勝っていた。素晴らしいことです」
その一方で、野崎氏は「勝てる監督ですが、阪神監督としてはどうなのか」と不安も口にする。
「落合監督は“勝てばファンは喜ぶ”という信念のようですが、球団はファンあってのもので、マスコミ対応も重視されます。ノムさんも星野さんも、そこは大事にしていましたからね。
また、外様のほうが生え抜きよりも改革を進めやすいが、抵抗が大きいのでオーナーが全面的にバックアップしないと厳しい。ノムさんの時はオーナー主導だったが、それでも反改革派がいてしばらくは内部がごたつきました。仮に今のフロントにそれだけの覚悟を持った人材がいるのだとすれば、落合監督は最高の人材だと思います」 こうした不安の根底には“弱くても人気がある”という阪神ならではの問題がある。阪神時代に「ベンチがアホやから」の名言を残して引退した江本孟紀氏はこう話す。
「球団があえてリスクを取ってまで落合監督を起用するのかということ。阪神は優勝しなくていいチームですからね。ダントツの最下位でも、12球団で観客動員が一番多い。矢野を辞めさせるために大物を持ってくるというならわかるが、本人がキャンプ前に辞めると言っているんです。巨人が低迷した時に、その気がないのにナベツネ(渡邉恒雄・読売新聞グループ本社代表取締役主筆)が落合監督と口にしたことがあった。その時と状況が似ているようにも見えますね」
“落合監督”という劇薬は実現するのか。球団の覚悟と危機感が問われているとも言えよう。
※週刊ポスト2022年5月27日号
https://news.yahoo.co.jp/articles/d2b2250dce39bd168e95daf161e8192edb7f59bc?page=3 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています