0001それでも動く名無し垢版 | 大砲2022/05/24(火) 10:13:41.65ID:/dPBkuO0r 昭和二十年の冬はしつこかった。 春がもう豹のような忍び足で訪れていはしたものの、冬はまだ檻のように、仄暗く頑なに、その前面に立ちふさがっていた。 星明りにはまだ氷の輝きがあった。