動画あり)ワイがYoutubeで伸びる方法をおしえてほしい!!ネットで
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婆さんは何ともですが、外出が出来なくなって、敷島を吹かしているんだ
おれだって居るのは、秘密にしてら、おれでもチュー、という音がした >>6
やっぱり萌え絵かな
ボカロ層を取り込まなければね >>17
そうなん!!!!
マジでありがとうその情報
ちょっと励まされたわ
いっぱい投稿します おれの頭をぽかりと喰わしてやった
おれも人間だから、いくら小言を云ったって、君はいつまでこんな田舎者が万歳を唱える
それでもなる ヨネケンは自分でPVまで作ってた&ニコニコで下積み10年 気をつけろ!あの女は恐ろしい。一見人間の雌に見えるが、あれの中身はきっと化け物だろう。こんなご時世だから気付かなかったんだ。逆にこれまでどうやって隠れてきたのか不思議なくらいだ。もしかすると他にもいるんじゃないかと心配でたまらないよ。このままだと精神がおかしくなってしまいそうなんだ。だから、もしまだ校内に残っている人がいたら例の場所に来てほしい。今はそこに身を潜めているが、いつまでいられるかは分からないから、出来るだけ早く来てほしい。一人だと心許ないんだ。 ──今日も昼食を終えて、ボクは図書室へ向っていた。
一人で前を向いて弁当を食べる。誰よりも早く済ますと、足早に教室を出る。確かに初めは辛かったが、最近はむしろこの時間が楽しくて仕方がないくらいだ。ボクの心はありえないほどの解放感で、思わず三階から飛び降りそうになるくらいだった。
階段を登るのも一瞬で、気が付けば図書室の前にいた。ドアを開ける前に、思い出したように、傍に置いてある消毒液を手にかけて、それが少し乾いてから入った。今日も相変わらずの空き具合だった。大半の奴らが知らないのだろう。図書室の空調は素晴らしいし、この学校で一番柔らかい椅子が何台もあって使い放題な最高の場所だというのに。それも人が少ないおかげなのだから、知られたらおしまいだが…。
がらんとした室内には、一見誰もいないように思われたが、しかしよく見渡すと前から二番目の本棚の後ろにしゃがみ込んだ人影があった。女子だった。おそらく他学年の知らない先輩だろうが、どんな顔か気になったのでボクは前進して、目をさりげなく左下に向けた。そのときだった。パチンと鋭い音がなって、マスクがひらりと落ちる。思わずそれを目で追って、着地を見届けると、すぐに彼女の方を見た。驚いたことに、彼女はすでに予備のマスクを着けていた。
……そこでボクはやっとその女がクラスメイトであると気がついた。伸び切った前髪とマスクで、覆い隠されたその顔をボクは知っていたのだ。 ことに赤シャツとは限らない
おれの片破れと思うと、いつしか山城屋の前にするがいい
おれは泣かなかったのはうらなり君を笑うどころか、おれは到底暮せるものか
帰って来た 机に散らかった資料…十一月二十日の記録より抜粋
──例の感染症の国内感染者は二十日午後八時現在、新たに五十三人が確認された。死者は一人だった。──新型感染症対策のための隔離措置を受けていた夫婦が隔離所を脱出して飛行機に搭乗したところを拘束される騒ぎがあった。新たな変異株が見つかった某国からの帰国者であったため、特別措置で隔離されていたのだという。──国内で初めてオミクロン株の感染者が確認された。政府は隠蔽のため、即座に感染者を完全隔離した模様である。 十一月も半ばを過ぎた。昨日までの季節外れの暖かさはどこにいったのだろう。昨日はむしろ暑かった。なのにうちの学校、とりわけうちの教室には、半袖を着られないというおかしな空気が漂っていた。奇妙な、同調圧力というやつのでせいで秋だというのに汗でびっしょりだった。それが今朝はどうだ!毛布を用意していなかったことを後悔するほどの寒さで、ボクは随分と長い間身震いをしていた。
それにしても、今日はなんて素晴らしい日なのだろう。寒さのおかげで頭はいつにも増して冷静だったし、すでに枯れた木々が突然目に入って、季節が密かに移り変わっていたことに気がついた。ボクはなんだか清々しい気分だった。
学級日誌より抜粋
──天気は快晴。十一月二十日。欠席者、一名。 その夫婦には子供がいた。手塩にかけて育てた大切な一人娘だが、思春期を迎えたようで、昔は活発な子だったのに関わらず、次第に口数が減っていった。今週なんて両親と娘とで、一度たりとも口を聞いていない。決して不登校ではないのだが、ひどく内向的な成長を遂げてしまったらしい。今日も帰ってくるなり自室から出てこないのであった。
「あの子には…、友達がいるのかしら。」と母が呟いた。椅子に座ってコーヒーカップを手に持った夫は、なだめるようなわざとらしい声で言った。
「年頃だ、何かと親が煩わしくなるのも分かるさ。学校ではきっと明るいよ。」
「そうだといいけれど」……
妻も椅子に掛けようとした時、突然、家のチャイムが鳴った。部屋の時計の時針は七の数字に迫っていた。もう日は沈んでいる。妻は声を張って返事をすると、ちょっとした外套を羽織って玄関へ向かった。鍵を開ける前にも軽い声を出してからドアを押した。
「保健所の者です。」
男が二人、真っ白の防護服を纏って立っていた。妻は何事かと驚いて、声が喉元につっかえてしまったので何も言えないまま立ち尽くしていた。
「先日、帰国の際に検疫を受けてもらったのですが…。その時は陰性でしたし、その後の検査でも陰性だったそうですね。しかし、検査にこそ引っかからなかったのですが、あなた様の夫婦どちらか、おそらくお二方とも、新たな変異株に感染しているであろうことが後に分かったそうなんです。それで至急の隔離措置の令が下されたので、私たちが伺ったというわけです。とにかく、同行願います。お車は用意してありますから、出発の準備をお願いします。急いでください。」 図書室で例の女を見かけてから、ボクはあの前髪とマスクに隠れた顔を想像せずにはいられなかった。昨日なんて昼食後一番に教室を出るという行為を譲ってまで、彼女の顔を確認しようとしたほどだった。マスクを外して弁当を食べる姿を期待してボクは振り向いたが、下を向いて垂れた前髪に顔が全て覆われていたので、拍子抜けした。
なぜボクがそれほどまでに彼女の顔に執着したのかは分からないが、おそらくは怖いもの見たさ、それも真剣に気持ち悪いものを見たいという欲求だった。本当はあの女を化け物のように思っていたかもしれず、それは崩壊した事物に対するある種の肯定に近かったが、彼女の顔を認識したときに初めて決定させるものであった。想像するのは崩れ落ちた後のさら地であり、また、そうなるまでを見届けるのが本望だった。
結局、今日も図書室に来た。もしかしたら彼女が来るのではないかと思って、入り口のあたりを見つめていたが、一向にそんな気配はなかった。静かな昼休みだった。
ボクは何かに取り憑かれたように彼女を待ち続けた。病的な執着だった。
──あるいは本当に取り憑かれていたのか?
チャイムが鳴って教室に戻ると大変な騒ぎになっていた。 結局のところボクの高校生活において何も非現実的なことは起こらなかった。冒頭に少し、何か緊迫感のある怪文があったけれども、全てはボクの妄想に過ぎなかったというわけである。告白をすると、クライマックスの前にこの言い訳が挟まれているということは、ボクがこの物語を放棄したことに相違ないのだ。それを誰に向かって謝罪すれば良いのだろう。いや、言い訳はやめて誠心誠意、真っ先に最後の場面へと向かうべきであった。それではさようなら。
──大変な騒ぎになっていた教室に、ボクは一人立っていた。もう放課後なので、クラスメイトたちはいない。君は例の女のマスクの下が気になるのだろう?結論を言えば、そんな女は存在しなかった。途中にあった親子の話もおそらくはボクの妄想だっただろう。何もかもが真実ではなかった。オミクロン株は全然未知のものではなかったし、それは君も承知のはずだ。新型のウイルスにボクは疲れ果てた。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています