0001それでも動く名無し
2022/05/25(水) 14:40:24.05ID:ecW7MPlwMこのひずみが臨界点を超え崩壊して起きたのが、約10万5000人の死者・行方不明者を出した1923年の関東大震災だった。
相模トラフで起きる地震の周期は最短でも180年ほど。前回の関東大震災から100年とすると、まだ「安全圏内」では―。残念ながらその見方は楽観的すぎる。
「相模トラフは、南海トラフと同じフィリピン海プレートの上に乗っかり、隣り合うようにして並んでいる。ふたつのトラフは相互に影響しあっているのです。
南海トラフ地震が起きれば、それに連動する形で相模トラフも動き、結果として関東でも大震災が起きる。つまり南海地震に端を発し、甚大な被害を生む大地震が連動して起きてしまうのです」(武蔵野学院大学特任教授で地震学者の島村英紀氏)
もし南海トラフと相模トラフで連動地震が起きれば、九州から近畿、東海、関東までの太平洋岸地域が、甚大な被害を受けることになる。恐るべき「負の連鎖」としか言いようがない。
「東日本大震災の際、被災地では、各自治体の人口の1~9%もの人が津波によって亡くなりました。
もし連動地震が東京から九州までのエリアで起きたとすると、津波での死者だけでも最低47万人、地震の犠牲者を含めると50万人以上の命が失われる恐れすらある」(前出・高橋氏)
巨大連動地震が起きれば、静岡県や高知県などの地域では最大30mを超える津波が起きると予想されている。これはビル9階の高さに匹敵する。東日本大震災の津波の高さが最大で16・7mだったことを考慮すると、規格外のスケールだ。
歴史を紐解けば、ひとつの地震がきっかけとなり別の地震が起きるケースは枚挙に暇がない。
たとえば前述した1854年の安政東海地震(M8・4)を例にとると、地震が発生したわずか32時間後に隣接する紀伊半島沖で安政南海地震(M8・4)が起きている。ごく短期間のうちに震源域は影響し合い、深刻な連動地震を引き起こしてしまうのだ。
さらに過去を遡れば、1495(明応4)年に相模湾沿岸で大地震が発生した3年後、南海トラフで地震が起きている。次いで1703年、相模トラフで発生した元禄関東地震の4年後には、またしても南海トラフを震源とする宝永地震が起きている。つまり相模トラフと南海トラフでは、少なくともこれまでに2回、3~4年の期間で連動地震が観測されているのだ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/e63117e4a5c06e96f419909921746b633de20a9e?page=2