古泉「ですから、あなたの「キョン」というあだ名も涼宮さんもSOS団も全部偽物の記憶で『彼』のものなんです。あなたは何者かに利用されて、VIPにクソスレを立てていたのですよ。」

俺「そんな、まさか?」

キョン「あんたのアパートに行ってきたんだ。誰もいやしない。独(ひと)りもんの部屋だ。」

俺「だから、あの部屋は通学の為に借りたアパートで……」

キョン「あんたあの部屋でもう10年も暮らしてるんだ。ハルヒもSOS団もいやしない、あんたの頭の中だけに存在する青春なんだ。」

古泉「ごらんになってください。あなたがVIPPERに見せようとした写真です。誰も写ってません。」

俺「確かに写ってたんだ……俺のハルヒ……まるで天使みたいに笑って……」

古泉「あなたの本名は?涼宮さんとはいつ何処で知り合い何年前に知り合いました?そこに写ってるのは、誰と誰です?」

俺「そのウソ夢、どうやったら消せるんです……?」

古泉「残念ながら現在の技術では、成功が2例報告されているだけでとてもお薦めできません。お気の毒です。」