パーフェクトピッチャー、ロッテ・佐々木朗希投手(20)が、“用具係”を卒業か。

 28日・阪神戦(ゾゾ)の試合前だった。練習を終えて、グラブを手にしたまま外野を後にする佐々木朗の姿に、“異変”を感じた。ノックでも受けるのかと思ったが、そのままベンチ裏へ姿を消し、再びグラウンドに現れることはなかった。

【写真】1年目から佐々木朗希が引いていたキャリー型のクーラーボックス

 プロ1年目の春季キャンプから“用具係”のようにキャリー型のクーラーボックスを引っ張って移動していた。3年目の今シーズンも、その“ルーティン”は守られていた。

 4月10日のオリックス戦(ゾゾ)で完全試合を達成。その後も勝ち星を重ね、ハーラートップタイの5勝をマークしている。クーラーボックスを引っ張って歩く姿に、違和感を抱き始めていたのは私だけではなかっただろう。外野から練習用のグラブのみの軽装で引き揚げる姿に「ついに卒業か!」と、思わず口をついて出た。

 今シーズンの飛躍は、球団の育成方針が背景にあることを忘れてはならないが、クーラーボックスを引っ張る“用具係”は卒業してもいい頃だろう。チームを引っ張る投手へと成長していることに、疑いの余地はない。

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