<ウエスタン・リーグ:中日-ソフトバンク>◇2日◇ナゴヤ球場

ソフトバンクのリチャード内野手(22)が、2軍中日戦で退場処分を受けた。

「4番三塁」でスタメン出場。5回無死一塁の第3打席だった。1ストライクで外角高めのフォークを見定めたが、審判はストライクを宣告。リチャードは三塁ベンチを見ながら不満そうな顔を浮かべ、その後なんらかの侮辱発言があった模様。3球目が投じられる前に球審から「退場!」と宣告された。

リチャードは困惑した表情で「えぐい、それは。それはないわ。やばいでしょ。えぐいえぐいえぐい」と、必死に弁明。「広すぎ」と言っただけだと異議を申し立てたが、球審は「だから退場」と言い返した。その後、場内アナウンスで「球審の松本です。リチャード選手を暴言で退場といたします」と言い渡された。リチャードの代打には小林珠維内野手(21)が送られ、小林は空振り三振に倒れた。

1軍の巨人戦(東京ドームの)前に取材に応じた藤本博史監督(58)は「審判を敵にしたらダメ。ああいうことをしているから…。審判も人間だからミスもあれば情もある。やっぱりそこはね、審判と仲良くしないと。文句ばっかり言ってたら、そらボールもストライクと言われてしまうよ。俺も(中継を)見てたけど、『ひろ!』とか言うたんじゃない? 広いっていう意味でね。退場って言われたら『えぐ』とかね。何言うとんやと思った」と、厳しい表情だった。