(3日、プロ野球 阪神タイガース9―7日本ハムファイターズ)

 阪神は手札をほとんど使い切る、総力戦での逆転劇を演じた。

【写真】新庄監督の会見には〝続き〟があった 「ほら、あの子。あれがいい」

 2点を追う八回、1死から大山悠輔が自身4年ぶりの1試合3本目の本塁打を放ち、1点差に。ここから矢野燿大監督が次々に代打、代走のカードを切り、日本ハムを追い詰めていった。

 1死一、二塁から代打の糸井嘉男が四球を選ぶ。

これが大きかった。満塁として、さらに代打で山本泰寛を送った。

 「チャンスで回ってくると考えていた。いい準備ができた」。外角のチェンジアップをたたき、打球は右前へと抜けた。なお1死満塁で、島田海吏がフルカウントから押し出し四球を選んで勝ち越した。

 その回の攻撃を終えると、控えの野手は捕手片山雄哉しか残っていなかった。延長を考えず、一気に勝負をかけたといえる。

 序盤は日本ハムの新庄剛志監督に翻弄(ほんろう)され、三回を終えて6点をリードされた。ここまでの今季56試合で3点差以上を逆転できたことは一度もない。敗戦ムードが漂っていた中、ホームチームの意地を見せた。

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