神社本庁でクーデター 2人の神主が総長を自称し神社南北朝体制に
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全国約8万社の神社を傘下に置く宗教法人、神社本庁。6月3日に満期を迎える、その巨大宗教法人のトップ人事が目下、前代未聞の大混乱。新総長を自認する2人が併存しかねない事態に陥っている。(ダイヤモンド編集部 宮原啓彰)
象徴的な存在である統理が
「指名権」を使って田中氏を“失脚”か
「もう好きにやってくれよ、という感じですね」――。
全国約8万社の神社を傘下に置く宗教法人、神社本庁。その幹部の一人は取材にそう投げやりに答えた。
日本最大の信者数を誇る巨大宗教法人のトップ人事が、過去に類を見ない大混乱に陥っている。
神社本庁(ひいては神社界)の象徴で「聖」の部分を担う「統理」に対し、「俗」の部分を担う事務方のトップで事実上の権力を持つのが、神社本庁「総長」だ。
現在の統理は鷹司尚武氏。公家の家格の頂点である「五摂家」の一つ、鷹司家の現当主であり、昭和天皇の第3皇女の養子で、上皇陛下の義理の甥に当たる人物だ。家柄だけでなく、慶應義塾大学大学院修了後、日本電気(NEC)に入社、最後はNEC通信システム社長を務め、神社界の“外”でも功績を残している。
一方、6月3日に任期満了を迎える現在の総長は、田中恆清氏。歴代最長の4期目にあり、4日以降も前人未到の5期目突入を狙っていたとされる。神道政治連盟会長、打田文博氏と共に神社界を牛耳る2トップと言われてきた人物だ。 ここ数年、神社本庁では、不動産の不正転売が問題となっており、各報道によれば、本庁執行部が著しく関与しているとも聞き及んでいる。当宮も、神社本庁と包括関係にあり、事実であれば、非常に遺憾であると感じていた。
更に、令和元年五月一日、天皇陛下が即位なされ、この奉祝の年、神社本庁からの通達第八号に従い、当宮でも、十一月十四日、大嘗祭当日祭を斎行した。
同通達によれば、「大嘗祭当日の祭祀にあたり臨時に本庁幣を供進する」とあったが、当宮には『臨時の神社本庁幣』が届かなかった。
当宮では、大嘗祭当日まで、『臨時の神社本庁幣』の到着をお待ちしたが、神社本庁からも香川県神社庁からも何の連絡も無く、天皇陛下の思し召しである『臨時の神社本庁幣』をお供えすることも出来ないまま、祭典を斎行した。
天皇陛下一代に一度の、奉祝の大御祭に際し、臨時の神社本庁幣が届かなかったことは、決して許されない無礼な行いであり、天皇陛下に対しても不敬極まりない行為であると言わざるを得ない。
この『臨時の神社本庁幣』を頂けなかった理由について、神社本庁に問い合わせたところ、「臨時本庁幣については、神社庁から交付するよう依頼している」との回答。香川県神社庁からは、「臨時幣帛料は、例年の幣帛料と同様に、令和二年の一月下旬から二月上旬に交付を予定している」との回答。天皇陛下からの思し召しであるにも関わらず、神社本庁の「それは神社庁に任せてある」などと回答することも、天皇陛下への不敬ではないか。また、香川県神社庁からの「臨時幣帛料は令和二年の一月下旬から二月上旬に交付」との回答。大嘗祭当日祭の数か月後に幣帛料が届いて、何の意味があるのか。
当宮に対する嫌がらせとしか思えない。
宮としては、これを機に、神社本庁との被包括関係を廃止することとした。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています