中日は9日、東京都内でスカウト会議を開き、10月20日のドラフト会議に向けて各地区のスカウトが候補選手の現況や進路の決定状況などを報告した。リストアップしていた選手を157人にまで絞り込み、ドラフト上位候補には投打の二刀流で注目の日体大の左腕・矢沢宏太投手や大阪ガスの右腕・河野佳投手、東芝の右腕・吉村貢司郎投手らの名前が挙がった。

 新型コロナウイルスまん延の影響もあってか例年よりも選手の仕上がり具合が遅めなこともあり、松永幸男スカウト部長は「まだ横一線の状況。有望な選手をピックアップし、現場の要望も聞いていきたい」と現状を説明。音重鎮チーフスカウトは「コロナの影響での練習不足は否めないが、これからどんどん伸びてくる選手もいるだろう」とドラフト候補のさらなる成長に期待する。今後は高校の地方大会や7月の都市対抗、秋の大学リーグ戦などを経てさらに絞り込み作業を進めていく。