【日本ハム2―1中日】
 感情を抑え切れなかった。今シーズン初のサヨナラ負けを喫した中日・ロドリゲスはバスに乗り込む直前に足を止めた。

 「誰も言わないから言います。今に始まったことじゃないですけど、球際に弱い選手が多いし、1つのプレーが軽すぎる。相手の守備を見て何も感じないということはない。自分も含めてワンプレーに気持ちを入れていかないと」。
来日以来、敗戦の責任を常に背負ってきたロドリゲスが初めてキレた瞬間だった。

延長11回に1死から阿部が清宮の二ゴロを後逸。その後、2死二塁となり、谷内に右中間を破る決勝の二塁打を浴びた。

「勝負どころで集中力があった」とサヨナラ打の谷内を評価したが、そんな相手に敗れたことよりもチームの現状に我慢ならなかった。

 この日の1失策で今季31失策はリーグワースト2位。併殺を取れないなど記録に表れないミスもある。投手陣のフラストレーションが相当たまっているのは事実だ。
いくら好投してもが白星につながらないイラ立ちも重なったセットアッパーは最後に「ウチのチームはまだ若い選手が多い。もっとがむしゃらにやってほしい」と加えた。

 チームは今日の敗戦で借金6。Bクラス脱出もここが踏ん張りどころだ。投手と野手の信頼関係が崩れれば、シーズンも終わってしまう。

 ≪気持ち分かるが≫
ロドリゲスの発言に中日・立浪監督は困惑顔ながら「気持ちは分かるけど、それをカバーするのも中継ぎエース。ロドリゲスの言うことじゃない」とぴしゃり。
試合後は阿部らの野手陣をコーチ室へ呼び出して反省会を行うなど、首脳陣もチームの立て直しに必死。
指揮官は「みんな分かっているんだから」と自分に言い聞かせるように話した。

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