3月30日の日本ハム戦で走塁中に右太もも裏の肉離れを負い、4月1日から18日間にわたって出場選手登録を抹消。それでもこれまでにチーム63試合中49試合に出場し、20本塁打を積み重ねた。残り80試合をこのペースで量産していけば、33本上乗せしシーズン53本塁打に達する計算になる。

 2018年に自己最多の47発、翌2019年には43発を放ち、2年連続本塁打王に輝いた山川。「今はあくまで次の21号を打つことだけを考えています」とした上で、「50本打つには運というか、巡り合わせが必要だと思っています」と話す。2018年には47号を放った後にも、惜しい当たりが3本ほどあったそうで、「全てフェンス直撃。札幌ドームの高いフェンスの一番上に当たったのもありました」と振り返る。それだけに「40発はクリアしたいですが、50発はいけたらラッキー、と考えています」と述懐するのだ。

「本塁打と打点は減らない。減らないものに特化していきたい」
 11日に規定打席に到達し、リーグ打率ランキングの3位に登場。12日現在、1位の日本ハム・松本剛(.358)、2位のソフトバンク・今宮(.343)には水をあけられているものの、3冠王も夢ではない位置につけている。

 だが、本人は「打率のように、上がったり下がったりするものはあまり考えないようにしています。本塁打と打点は減らない。僕は減らないものに特化していきたい」と取り合わない。「僕は5打数5安打より、5打数1安打1ホーマーの方が絶対いいですから。打率は相当悪くなければ、ある程度でいいかなと」とあっけらかんと言い切る。

 そうは言っても、新聞や球場のビジョンに自分の打率が表示されていれば気になり、下げたくないと思ってしまうのも人情だ。「早く3割を切りたいくらい」とまで言い、「僕が3割台を打てるわけがない。ねえ? 引っ張ってばかりいる人が」と笑った。

 確かに、山川が規定打席をクリアした上でマークした自己最高打率は2018年の.281。しかし今のところ、技術面、精神面の安定ぶりはいずれも過去最高レベルに見える。気がついたら首位打者まで獲得していたりして……。

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