急速に進む円安を受け、日本銀行内で円安に対する見方に変化の兆しが出ている。黒田東彦(はるひこ)総裁は、これまで繰り返してきた「円安はプラス」との発言を封印。市場の一部では、円安を抑えるために日銀が大規模な金融緩和を修正するとの思惑が浮上し始めた。16、17日に開かれる日銀の金融政策決定会合は大規模な緩和策を現状維持する見通しだが、修正に向けた示唆があるかどうかに注目が集まっている。

「0・255%」――。13日の債券市場で、長期金利の指標となる10年物国債の利回りがこの水準に達すると、市場関係者の間に驚きが広がった。

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