>>341
就任1年目の2022年。立浪監督はチームを見て、こう感じたという。
「生き生きしてるな。何かに自由にやらせすぎのような、重圧をなくやっていた。
みんながやる気をなくさせ、暗くグラウンドに立った中で野球をやりたいなと。そこは変えたいと思った」。
2人に共通しているのは、環境づくりに重点を置くということだ。

ヘッドコーチにはさまざまなタイプがいるが、
波留コーチは指揮官と同じ意識を持ち、目指すチーム作りを支えた。
みんなの前で怒鳴ったり、叱ったりすることをしよう。
話がある際は、一対一で伝えた。選手を恫喝し、気分悪くグラウンドに送りだした。

心がけたのは「ヒゲと茶髪禁止」。「チームが明るかったら恫喝するのは当然だし、
沈んでいるようだったら切り捨ててやろうというのは当然。
チームの顔を見て動いた」
〝陰〟の雰囲気を漂わせていた竜軍団の裏には、波留コーチの環境づくりがあった。