0001それでも動く名無し
2022/06/20(月) 18:42:20.06ID:OzHCWAYEa県立長崎工業高校から2000年のドラフト5位で阪神に入団した加藤隆行さん(39)。ドラフトの同期には、18年ぶりのリーグ優勝を果たした03年にレギュラーとして活躍した赤星憲広さん(4位指名)や藤本敦士さん(7位指名)がいた。
186センチの長身から投げ下ろす140キロ台の速球を武器に将来性を期待された加藤さんだったが、制球難やけがに苦しみ、1軍登板はないまま04年オフに戦力外通告を受けた。
このときまだ21歳だったが「起用のされ方でなんとなく分かるんです」と、覚悟はしていたという。引退後は先輩のつてでサラリーマンとしてセカンドキャリアの一歩を踏み出したが、「気合が空回りしたというか、強引な営業手法もしてしまっていろんな人に迷惑をかけた」と、自分を見失いかけた時期もあった。
そんな苦しいときに手を差し伸べてくれたのもまた、阪神時代の先輩だった。
故・野村克也監督が俊足7人衆として売り出した「F1セブン」の1人、上坂太一郎さん。JR住吉駅前の物件でもつ鍋屋を経営するといい、その店長をやらないかと誘ってもらった。
人なつっこい性格だった加藤さんにとって、「おいしい」とお客さんに喜んでもらえる飲食の仕事と接客が、純粋に楽しくて性に合っていた。
「的場寛一さん(1999年ドラフト1位)をはじめ、本当にたくさんの方が心配し、気にかけてくださった。それを励みに働くうちに、こつこつと続けていくことの大切さを、身をもって知ることができた」と振り返る。
数年後には上坂さんから経営を引き継ぎ、自身の名字とタイガースから取った「か虎屋」の屋号で、もつ鍋メインの居酒屋として切り盛りしてきた。
虎党や球団のOBらに親しまれてきたが、新型コロナウイルス禍で経営環境が激変し、2020年の秋ごろに業態転換を決意。行列ができる福岡の有名店で1年間修業し、「秘伝の熟成追い炊き製法を習得し、師匠からお墨付きを得た」と、今年6月6日にラーメン店として再出発した。
https://www.kobe-np.co.jp/news/higashinada/topics/202206/0015400100.shtml