ロッテ・佐々木朗希投手(20)が22日の西武戦(ZOZO)で交流戦明けの初先発に臨むことが20日、決まった。疲労を考慮して12日に出場選手登録を抹消していたが、最短で戦列に戻る。18日にノーヒットノーランを達成したオリックス・山本にも刺激を受けた。シーズンでのべ5人がノーヒットノーラン(完全試合含む)を達成すれば、1940年に並び史上最多だ。

 今季初めて水曜ローキショーが開演だ。井口監督はこの日、朗希の次回登板について「水曜日(22日)の予定にしている」と明言。この日、本拠でキャッチボールなどで調整した右腕は同率3位の西武との直接対決へ向け「チームがすごいいい流れで来ているので、自分ができることをしっかりやりたい」と意気込んだ。

 交流戦では、3日の巨人戦で5回5失点(自責4)で今季初黒星を喫するなど3試合で白星なし。疲労蓄積で12日に今季2度目の抹消となったが「疲れがたまっていたのでまずしっかり取って、いいコンディションにすることを心がけた」。週末に登板が集中していたが、登板間隔を空けすぎないために10日間での最短復帰となった。

 18日には親交の深いオリックス・山本が史上86人目、今季4人目となるノーヒットノーランを達成。「すごいなと思う。本当にすごい投手ばかりなので、むしろ今までしていなかったのかな、というくらい」。直接対決も期待されるが、投げ合いには「楽しみはない。なるべくいい投手と当たりたくない」と苦笑いした。

 大記録の期待もある。シーズンでのべ5投手がノーノー達成となれば実に82年ぶり。そもそも1人でシーズン2度目なら史上初の快挙となる。「それは終わってみての結果。僕は(達成)しなくても全然満足」と控えめだったが、西武打線は今季2度ノーノーを食らっており、データ上、可能性を論じたくなるところではある。

 チームは現在4連勝中で借金完済まであと1。今季5勝1敗、防御率1・70の快投を続けてきた令和の怪物が、完全復活でチームをさらに上位へ押し上げる。(小田原 実穂)

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