機種変更で訪れた高齢者のスマートフォンを操作し、無断で電子決済アプリ「PayPay(ペイペイ)」の利用登録などをしたとして、福岡県警は20日、ソフトバンク販売代理店の元店長、酒井和雄容疑者(32)=同県春日市=を私電磁的記録不正作出・同供用容疑で逮捕した。同店で契約した高齢者から同様の相談が数件寄せられており、県警はアプリの利用者を増やして店舗の評価を上げる狙いがあったとみて、余罪を追及する。

 逮捕容疑は、同県筑紫野市の販売代理店で2020年9月、接客した70代女性のスマホを操作し、女性の許可を得ないまま女性名義でペイペイの利用を登録。無断で100円分の電子マネーをチャージしてインターネットショッピングでペン1本(59円相当)を注文し、ペイペイで決済しようとしたとしている。酒井容疑者は「身に覚えがない」と容疑を否認している。