８月１日の記念試合で大学・社会人選抜と対戦するＵ―２３ＮＰＢ選抜のメンバーに日本ハム・達孝太投手（１８）、阪神・森木大智投手（１９）の高卒ドラフト１位右腕がリストアップされていることが２７日、分かった。野手では日本ハム・清宮幸太郎（２３）、巨人・秋広優人（１９）両内野手の名前が挙がっているもよう。日本代表「侍ジャパン」の栗山英樹監督（６１）が初采配を振る一戦で、未来を嘱望される逸材が神宮球場に集う。

侍ジャパン・栗山監督が２人の黄金ルーキーに白羽の矢を立てた。ともにドラフト１位で今季プロ入りした日本ハム・達と阪神・森木の両右腕をリストアップ。期待の新星が、来年３月開催のワールド・ベースボール・クラシック（ＷＢＣ）、それ以降の日本代表にとって試金石となる舞台に上がる。

「野球伝来１５０年　プロアマ記念試合」として行われるＵ－２３ＮＰＢ選抜と大学・社会人選抜の一戦は、将来の野球発展を見据え８月１日に神宮球場で開催される。ＮＰＢ選抜を指揮する栗山監督は「球界の未来を背負う若い選手たちが活躍するのを楽しみにしていただきたい」と有望株の選出を示唆していた。

奈良・天理高出身の達は１９４センチの長身から投げ下ろす最速１５０キロの直球を武器に、イースタン・リーグ６試合計９回で９奪三振、１失点。高知高出身の森木は最速１５５キロを誇る本格派でウエスタン・リーグ７試合で計２４回⅔を投げて２７奪三振と、こちらも大器の片鱗を見せている。

野手では日本ハム・清宮、巨人・秋広がリストアップされているもよう。清宮は５年目の今季６３試合に出場し、打率・２３７、７本塁打と開花の兆しを見せる。身長２メートルの秋広は球団ＯＢの松井秀喜氏が付けた５５を背負う左の大砲。今季の１軍出場はないが２、３軍で経験を積んでいる。

来年３月のＷＢＣに向けた強化試合として今年３月に台湾戦が開催予定だったが、コロナ禍の影響で中止に。栗山監督ら首脳陣は、日本代表のユニホームを着ての初陣。選手は所属球団のユニホームでプレーする。

Ｕ―２３ＮＰＢ選抜はルーキーと１９９９年－２００４年に生まれた選手で構成され、大学・社会人選抜も含めて日本球界のプロスペクト（若手有望株）が集結する。達、森木の黄金ルーキーを筆頭に将来の侍が躍動する姿が見られそうだ。

★村上らは見送り

本塁打、打点の２冠でセ・リーグトップを走るヤクルト・村上や、完全試合を達成したロッテ・佐々木朗ら１軍の主力として既に活躍している選手はチーム事情や日程の影響もあり、選出が見送られる見込みだ。「プロ、アマ関係なく、全ての野球人でＷＢＣは戦うものと思っている」という栗山監督。野球伝来１５０年プロアマ記念試合は、ＷＢＣを含む今後を見据えた有望株の発掘や経験を積ませる舞台となる。
https://news.yahoo.co.jp/articles/0624d5f69ce1469f1d290d41d0bc94aa5def986a