文章生成AI「GPT-3」にハンドルネームを入力したら本名がフルネームで出力されたという報告

AI研究団体のOpenAIが開発した文章生成AI「GPT-3」は人間と見分けが付かないほど自然な文章を生成できることから大きな注目を集めています。
そんなGPT-3について「自分のハンドルネームを入力してみたところ、自分の本名を含む文章が生成されてしまった」という恐ろしい経験談がニュース共有サイトのHacker Newsに投稿されました。

Hacker NewsのユーザーであるBoppreH氏が「自分のハンドルネーム(BoppreH)を入力したところ、本名をフルネームで含む文章が生成された」という事例を報告しました。
BoppreH氏によると、BoppreH氏の本名は珍しいもので、偶然である可能性は考えづらいとのこと。
また、BoppreH氏はネット上で本名を使うことは少なく、詳しく検索しないかぎり本名とハンドルネームを結びつけることは困難だと述べています。

GoogleやFacebookはプライバシーを侵害するデータの削除要請受付窓口を用意していますが、OpenAIは同様の窓口を用意していないとのこと。
BoppreH氏は「個人的には本名が公開されてしまうことは大きな問題ではありません。しかし、AIは私の政治的な思想や性的な興味、13歳の頃の黒歴史なども知っている可能性があります。
GDPRが施行された時代において、AIはプライバシーの面で後退しているように感じます」と述べ、AIによってプライバシーが侵害される現状を非難しています。

https://gigazine.net/news/20220627-gpt-3-reveal-full-name/